ADOCとは

ADOC(Aid for Decision-making in Occupation Choice:エードックと呼びます)とは、作業療法で目標とする作業を決める面接の際、クライエントと作業療法士とのコミュニケーションを促進するためのiPadアプリです。

ADOCの目的はクライエントと作業療法士の協業を促すことです。

ADOCの概要を動画で見る

1. イラストでより直感的なコミュニケーションを実現

95枚のイラスト

ADOCでは、日常生活上の作業が描かれた95枚のイラストを用います。イラストの内容については使い方ページをご覧ください
このようなイラスト95枚を、パソコン上でカードゲームをするようにクライエント自身が価値のある作業とそうでない作業に振り分けていくことで、クライエントの意思を引き出します。また、クライエントがイラストを選んだ後、同様に作業療法士もクライエントに必要と思うイラストを選びます。そしてクライエントと作業療法士が十分に協議した上で、作業療法で目標とする作業を決定します。

  • イラストは、ICFの活動と参加の項目を参考に、我が国の文化に合わせた日常生活上の作業を網羅しています。
  • 作業場面のイラストを用いているので、言語のみのコミュニケーションに比べて作業のイメージが容易です。
  • クライエントに意思決定への参加を促しやすくなります。
  • クライエントと作業療法士の協業を促しやすくなります。
  • 作業を基盤とした実践(Occupation-Based practice)に目を向けやすくなります。
  • iPadの指示に従って面接を進めていくので、手順が明確です。

2. クライエントと一緒に作るリハビリテーション計画

リハビリテーション選択

クライエントがやりたい活動が重要度と一緒に表示され、その隣に作業療法士がやりたい活動が表示されます。
二つを併記することでお互いの意見をすり合わせながら、クライエントの家族等にとって適切で、現実的に実現可能である活動を話し合いながら決めていくことが出来ます。
また重要度・緊急度で作業の優先順位を決定したい場合は「マトリクス画面」を利用すれば直感的に決めることができます。

3. 大切なクライエント情報を守るセキュリティ設計

高セキュリティ設定
個人情報保護の観点からもクライエントの情報は機密性の高いものです。
ADOCは起動時にユーザ名とパスワードを入力する必要があるので、クライアント情報を第三者から無断で「閲覧/変更/削除」される心配がありません。また、ADOCで書き出したPDFファイルには自動的にパスワードがかかるため安全です。